読書録 2020年消える金融
消える金融というタイトルになっていますが、帯にある「マイナス金利でも稼げる経営」というのが内容を正しく表していると思います。
前半ではマイナス金利(水面)下で置かれた金融機関の概要と各金融業種ごとの現状が描かれます。
後半では、マイナス金利に至る経緯を数字を持って解説しています。
基本的にはバブルが起こってバランスシート調整が起こるとマイナス金利に陥る、というのが概要と感じました。
毎日金融ニュースを追っている身にはそれほど新しい知見はありませんでした。
バランスシート調整が一足先に進んでいる国内金融機関は欧米よりも進んでいる、という見方がある意味新鮮でしたね。
金融仲介機能は残るのだから低金利下で辛抱を続けていくと崩壊してしまうから、リアルビジネス化して「商社化」を目指せという提言書の様です。