読書録 臆病者のための億万長者入門

社会人になりたての頃良く読んだ橘玲さんの本。

今、FPを勉強した後に読むとそうだよなあと思うけど、当時は衝撃だった。それほど日本のFinancial Literacyは遅れてたんだよなあ、と思います。
この本の最初の方で「となりの億万長者」から引用する形で期待資産値という指標を紹介している。

期待資産値=年齢×年収÷10

いかがでしょうか。あなたは上回っているでしょうか?
これを上回っていると貯蓄優等生、下回っているといくら年収が高くても貯蓄劣等生、ということだそうです。
私はというと所有する自宅の評価額次第ですが、この記事の書いている2018年4月時点は不動産価格が高いのでなんとか上回るかも、というギリギリのラインでした。

自分の失敗はインデックス投信の手数料さえケチって個別株を分散してもち、2007年頃の急上昇で舞い上がって急落しても投げ売る、ということをしなかった事ですね。「個人はBuy and Holdが基本、と言われていましたから。
国内・海外・債権・現預金の割合を決めて年に一回、割合が上回ったものを売るというポートフォリオ・マネジメントを自身でやっていればもうちょっと成績ましだったかもしれません。

一つだけ言い訳させてもらうと、当時の国内以外はろくなインデックス投信もETFもなく、手数料の高いアクティブ投信ばかりでした。海外の株がネット証券で購入できる今でも使い勝手は良くないし、手数料も高い。
金融リテラシーは低くないほうだと自負してましたが、そう思うと国内に閉じ込められて運用難を抱えて手数料を搾取されている側の一人、という見方もできるかもしれません。

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