那覇からバスで行く世界遺産 座喜味城編

バックパッカーの強い味方、路線バス。バスを使って沖縄の世界遺産を巡ってみようという企画。

座喜味城へのアクセス

座喜味城へバスで行くのは中々難しいです。

なぜなら、最寄りとして紹介されている29番線)座喜味バス停が低頻度路線なのです。これをそのまま引用するサイトは「バスで行こうなんて思ってさえいないだろ!?」って突っ込みたくなります。

座喜味城址のご紹介 ー読谷村観光協会

座喜味城址 読谷村観光協会サイトより

沖縄のバスがなぜ使いづらいかという典型例なので、時刻表の調べ方と共にご紹介したいと思います(ぉ

バスなび沖縄を使い倒す

沖縄のバスルート検索として、バスなび沖縄というサイトが2013年にできました。沖縄本島主要4社の路線を網羅しているサイトで、出発地と目的地を検索すると乗り換え検索をしてくれる画期的サイトです。

沖縄県は高度な車社会なので、沖縄在住の方やホテルの従業員に聞いてもバスの乗り換えはほとんど把握していません。国際通りに至っては、バス路線によって止まるバス停と止まらないバス停があるわかりにくさ。バス停があるからきっと止まるんだろうと思って待ってたら、目的の路線が通り過ぎたことも有ります。

そういう沖縄にあって、出発地と目的地を入力するだけでバス停を案内してくれるというのは、あのGoogle Mapでさえまだ対応していない「凄いこと」なのです。(2018年5月現在)

では、那覇から座喜味城に行こうとするとどうなるか、実際の検索でご紹介しましょう。

まずは、バスなび沖縄のトップサイトにアクセスします。

バスなび沖縄 トップページ

 

「乗り換え案内はこちら」とあるアイコンをクリックすると、乗り降りするバス停の指定に進みます。

那覇バスターミナルを選択

「那覇バス」と入れると選択候補に「那覇バスターミナル」が現れるので、それをクリックします。「停留所を検索する」ボタンをクリックします。

那覇バスターミナルを出発地として選択

大量の選択候補がでて「○○向け」とか出てくるので「どこ向け選べばいいの!?」ってなるんですけど、乗換え検索の場合は、システムが判断してくれるのでどれ選んでも大丈夫です。経路がわかって時刻表検索するまで「○○向け」は気にしなくて構いません。

次に、到着地を選びます。「施設から選ぶ」を検索し、カテゴリを「観光・史跡」、地域を「読谷村」にして「施設を検索する」ボタンをクリック。

観光・史跡/読谷村で検索

施設一覧が出てくるので、「座喜味城址」を選択。

座喜味バス停を選択

候補として「座喜味バス停」が出てきます。ここでも「嘉手納向け」「読谷バスターミナル向け」の選択肢が出て迷いますが、気にしなくていいです。勝手に判断してくれます。

 

バス停選択済みの状態

バス停を選択できた時点で「この条件で検索する」をクリックします。

バスの乗り継ぎ検索結果

すると、「高志保入口で乗り換えてください」という結果が出てきます。「あれー?29番って那覇から直通じゃなかったっけー?」と思って見ていくと、「経路5」にありました。

バス直通検索結果

出たけど、12:07発(平日)で、検索した8時前後から4時間後の出発…。時刻表確認したら一日に5〜6本しかありませんでした(^_^;

そもそも28読谷線(楚辺廻り)と29読谷線(喜名廻り)で同じ読谷線ってなってるけどどこか違うねんやろー?と思って見てみると国道58号線をどこで曲がるかが違う。

28番楚辺経由座喜味行き

29番喜名経由座喜味行き

しかも、高志保入口では逆方向に乗り換えるようです。

高志保入口から座喜味方向に向かうバスには29番の他62番砂辺行きもありますが、そちらも喜名回りは低頻度(^^;

座喜味バス停(読谷バスターミナル・高志保から南方向向けバス路線)時刻表 ーバスなび沖縄

…自分なら高志保入口から歩きます(^^;

1.6km 徒歩約20分。
待ち時間によっては「歩いたほうが早い」距離ですが、暑い夏の場合はお気をつけて。

座喜味城の情報

座喜味城址公園は無料の開放公園で、家族がピクニックに来ていたりもします。城内にも案内看板は少なく、ふらっと行くと歴史的背景はあまりわかりません(^_^;

入口にある読谷村立歴史民俗資料館は、民俗・郷土史の展示がメインで美術館併設、座喜味城の解説はあまり多くない施設でした。

2018年5月現在工事中で2018年6月23日グランドオープン!だそうです。座喜味城ガイダンスが充実するということなので期待したいと思います。

世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム ー読谷村公式サイト

「築城の名手、護佐丸の建てた城」という説明が良くされるのですが「護佐丸って誰!?」っていう人がほとんどだと思います(^_^;

沖縄で最初に統一王朝を作った尚巴志の重臣で、北山攻略に活躍します。北山を落とした後は、北山への押さえとして読谷村に座喜味の土地を与えられ築城するよう命じられます。

座喜味は北山まで視線が通じる高台で(≒当時の通信手段だった狼煙が見える)、良港も近くいざとなれば北山への前進基地となれる地です。

ですが、赤土で脆く重量物を建てにくいところであったようです。

そこを曲線を用いた城壁を用い、アーチ形の門など土木技術によって脆い地盤を克服します。日本で石垣が見られるのは戦国時代後期なので、100年ほど前から沖縄では石垣を作る技術が有ったという事です。

恩納村山田の按司の出であった護佐丸は山田グスクから石を運んで築城したと伝えられています。

護佐丸はその後、勝連・首里の争いの中で悲劇的な最期を迎えるのですが、中城・勝連城編に詳しく書いていますので訪れる前に是非読んでみてください。

那覇からバスで行く沖縄世界遺産 中城・勝連城編

まとめ

  • 座喜味城は沖縄の世界遺産の中でも整備途中の史跡です。
    ですが、歴史を知って訪れると感慨深い土地でも有るので、他の史跡を回ってから行くのが僕のおすすめです。
  • バスで行くには1時間以上かかります。
  • 那覇から行くには、28番読谷線がおすすめ。
    高志保入口で乗り換えるか、20分歩くかです。歩く場合は体力に気をつけて。

興味が有る方は、他の世界遺産のバス旅も紹介してますので参考にしてくださいー。

総論

斎場御嶽

識名園編

那覇からバスで行く世界遺産 座喜味城編” に対して1件のコメントがあります。

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