初期の虫歯・歯肉炎対策

病気はなったときに備えて保険をかけるより、ならない努力にお金を使いましょう。特に口の中は自分でコントロールできる場所です。保険はお金が出るだけで、痛みに関しては保険は何もしてくれないんですよ…?

歯は治療より予防したほうが得、というお話

日本人は保険が大好きなので、医療保険やがん保険も大好きです。でも、保険をかけたからって病気になったときにお金が出るだけで、保険が痛みを押さえてくれるわけでも何でもありません。そして日本には世界に誇れる国民皆保険制度がありますが、これも病気の治療費を出してくれるだけで、予防に使うお金はワクチンの予防接種を含めて何も出してくれません。

うがい・手洗いをしなくても、インフルエンザになれば治療費は出るわけです。

勢い「不摂生をしても、病気の治療代は保険から出るから良いや」ってなりがちです。医者の側も予防啓発しても一円にもならないけど、病気になった患者を治療すれば7割以上健康保険から費用が出るわけですよ。

つまり、医者は「病気になってもらわないと儲からない」んです、日本は。

先日、退職間近の先輩が「インプラントで40万請求された」って嘆いてました。インプラントは「生活の質の向上を目的にした医療行為」とされ、健康保険が適用されません。
また、かつては先進医療として民間の生命保険が適用できたそうですが、今は先進医療ではないとされているようです。

んが、歯こそ自分でコントロールできる臓器の最たるものです。自分でプラークコントロールすれば虫歯になんてなら無いんです!歯医者の費用に備えるより、ならない努力。

虫歯や歯周病になるメカニズム

口のトラブルは、口腔内に住んでいる細菌によってもたらされます。いろいろな菌が住んでいますがミュータンス菌などの悪玉菌は乳幼児の頃に育てられた親から伝染り、一度定着すると悪玉菌のみを殺すことはできません。これらの菌は糖や炭水化物をエサにして繁殖し歯垢(プラーク)になります。これが残っている状態でさらに糖分が口の中に入ってくるとそれをエサにして悪玉菌が出した酸が歯を溶かします。

「甘いものやごはんを食べると、2、3分後には菌が糖質を酸に変え、口の中の酸性度が高くなって歯が溶け出します。しかし、20分から40分ぐらいすると、唾液が酸性を中和していきます。」(西野博喜歯科医師。JBPress 「虫歯になったら治らない」は間違っていた! より)

唾液には溶かされた歯を再石灰化させるリン酸やカルシウムの成分が入っています。つまり、中和される時間を短くして再石灰化がきちんとされるよう適切にセルフケアをして歯垢(プラーク)をコントロールしてやれば、初期の虫歯や歯周病は自然と治癒されていくのです!

セルフケアの方法は?

色々試した結果、私がおすすめするセルフケアの方法をご紹介します。工夫を重ねた結果、20年歯医者のお世話にならずに済んでいます!

ダメージを受けてしまったら

気をつけていても、歯や歯茎にダメージを受けることがあります。歯茎にダメージを受けると歯茎が後退して戻らないので予防するのが一番なのですが、それでも早めにケアするに越したことはありません。

理解のある歯医者にかかる

冒頭に書いたように日本では治療しないと保険がおりないのですが、良識のある歯医者の中には予防に力を入れている歯科医師もあります。初期の虫歯だったときに口腔ケア指導をして様子を見ましょう、と言われると「えっ」って思うかもしれませんが、そういうところこそ良い医者です。

また、歯石となってしまった歯垢は専門の器具でないと取れないので、年に一度は除去してもらいましょう。スケーリング(歯垢除去)関しては、歯周病の治療ということで健康保険が効くようです。

まとめ

プラークコントロールをすれば、治療にお金をかけるより費用が安く済むことは統計的にわかっています。歯は自分で努力することで健康に保つことができます。ケアを続けて歯医者の世話にならない生活を目指しましょう!

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